創意・工夫を重ねて

レッドカーペット・プロジェクトが施工工夫した植樹方法の中でも90%遮光ネットの威力をご覧頂きたいと思います。ここは岩手ダイハツ販売さんの支援で一番最初に作られたエリアで一番苦労と苦悩した場所です。土、環境、あらゆる全てが東京農業大学の教授二人と助手さんから最悪ですねと評価を頂き、その数年後に視察に来られて、ここまで生き残り成長させましたか!!、ご苦労されましたがアイディアが素晴らしいとの評価を頂きました。その椿の一つです。土やその他の施工工夫は後ほど、この90%遮光ネットを外した時、遮光ネットから出ないようにと上部分を剪定しても伸びて来て、半年そのままにしていましたら、遮光ネットより高くなっていました。そのはみ出た部分の椿葉と、遮光ネット内の椿葉の色合いをご覧下さい。全く違います。先のは黄色に変化しています。自然界にある椿も冬場は太陽が当たる側は黄色になったり、赤くなったりしています。やはり寒さ、乾燥、冬場の強い日照り、そして寒風にさらされると、どうしても弱ります。場合によっては枯れる、葉が落ちる、枝まで乾燥する、となります。しかし遮光ネットで覆われている部分は濃い緑色です。ここの土地環境は最悪ですが、根を守る手法が開発され冬場に施工すれば防げる可能性が高い事が証明されました。三年から四年程度の根が強くなるまでの期間、全囲いをして、年数と共に90%遮光ネットを低くして行き、枝が根元を守れるようになったら外す。これだなと感じています。最もハードルが高かった岩手ダイハツ販売さんの畑でここまで出来たので長い4年近い研究開発に光が見えて来ました。

今年も2年目の地元、高田小学校の卒業記念植樹会が岩手ダイハツ販売さんの協賛の元、3月6日前後に行われます。さらに本数が増えて行くと共に、陸前高田の椿っ子が増えて行きます。ありがたい限りです。

正式決定していませんが、この陸前高田の椿を日本農業遺産への登録が高田市役所が申請する方向が検討されました。もちろん当団体としても強く協力して行きます。また、いずれ農林水産省もその方向を支援する事になると思いますが、登録されれば、その次である世界農業遺産(世界遺産の一つ)も狙うとの意向も聞いております。いずれ陸前高田市が椿の里・産地・先進研究地・SDGsの4番(質の高い教育の地)として認識されますと、レッドカーペット・プロジェクトはそれを推進する側の立場になって行けると思いますので、少人数のボランティア継続活動ではありますが、さらに力を入れて頑張って行きたいと思います。

「いずれ三陸ジオパークの一つを目指して」

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